ローカル

2016.03.10

インタビュー記事vol.01 「情報発信の大切さと“ウェブによるブランディング”について」

皆さまこんにちは。

先日、弊社代表の甲谷に【地方創生とブランディング】についてインタビューを行い、胸に秘めた熱い想いを語っていただきました!

 

これからいくつかのテーマに分けてその想いをブログに綴っていきたいと思います。

 

甲谷はアスクリードの中で1番「地方」に対しての思い入れが強い人間です。

 

1ヶ月の半分は出身地である北陸に戻り、地方の声を拾い、社内に持ち帰るという作業を続けています。

 

 

兎にも角にも、本当に熱い人間です!!(笑)

 

今回のブログでは先日とある企業様から講演依頼を受けた際のエピソードをご紹介したいと思います!

 

テーマは

「ウェブによるブランディング」

 

昨今、人・物・サービスなど、あらゆる物事の本当の価値、魅力を伝えるために、ウェブの力は欠かせないものとなりました。

 

アスクリードでは、ウェブの力を上手に使いこなすことで、埋もれていた情報を、幅広く伝えることが出来ると考えています。

 

本題に入る前に、今回のブログの内容に深く関わる弊社のサービスを2つご紹介させてください。

 

 

「BEAUTY HAIR」「タップリ」

アスクリードでは現在、“埋もれていた情報““幅広く伝えること“の重要性を日々考えながら、【地方創生】をコンセプトにあらゆる事業に取り組んでいます。

 

その事業のひとつが富山県・石川県の美容室を掲載した専門サイト「BEAUTY HAIR」の運営、およびオリジナル店舗アプリ「タップリ」の運営です。

 

 

このBEAUTY HAIRおよびタップリを通して取り組んでいることが

 

今回のテーマ。

 

「ウェブによるブランディング」です。

 

BEAUTY HAIRとタップリの最大の特徴は美容師によるブログの発信です。

 

従来は、メニュー・スタッフなどのいわゆる「店舗情報」を掲載するだけのサイトや情報量が大都市の店舗に偏ってしまっているサイトが多かった中、

 

BEAUTY HAIRは富山県・石川県の美容室のみを掲載した地元の人のための専門サイトとしてスタートしました。

 

ブログというツールを通して各美容室、美容師さんはお店の特徴や特色、個人の想いやライフスタイル、感性などをユーザーに対して発信します。

 

店舗アプリのタップリではよりディープな情報を美容師から直接お客様に届けられるという点で大変好評をいただいております。

 

このブログによる情報発信こそ、BEAUTY HAIRとタップリの最大の特徴であり、魅力です。

 

一見、単純な機能に思われますが、このブログによる情報発信が「ウェブによるブランディング」を確立させるうえで大変重要なポイントとなります。

 

BHトップ

 

自社サービスの紹介はこの辺にして…(笑)

そろそろ本題に移ります。

 

 

和楽グループでの講演

≪和楽グループとは≫

先日、「和楽グループ」という企業様の新年会にて「ウェブによるブランディング」をテーマに講演をさせていただきました。

 

和楽グループとは、富山県で美容室、エステサロン、ブライダルの貸衣装・プロデュースなどを展開し、美容専門学校も運営している企業です。

 

企業コンセプトは

~昨日のあなたより、明日のあなた~

 

好きな仕事を通して、人間性を磨き、常に成長し続ける沢山のスタッフたちや、夢を叶えるために日々努力する学生たちが和楽グループに在籍しています。

 

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出典元:和楽グループ

 

 

≪きっかけ≫

そもそものきっかけは、和楽グループのウェブ全般についてご相談いただいたことが始まりでした。

 

和楽グループは当時、大手美容専門サイトへの掲載を検討しているところでした。

 

しかし、正直、老舗サロンを抱え、かつ、個性や特色もある和楽グループにとって、店舗情報のみの掲載では「和楽らしさ」が十分に発信できないのではないかと感じました。

 

そこで、まずは今いらっしゃる既存のお客様に向けて各店舗の特徴・特色をしっかりと伝えていくことが中長期的なブランド戦略としては良いのではないでしょうか?とプレゼンさせていただきました。

 

その際、先ほどご紹介した「BEAUTY HAIR」や「タップリ」の話しを通してブログによる情報発信の大切さと、それによるブランドの確立…といった世界観をお話ししたところ、新年会での講演をご依頼いただいたという背景になります。

 

 

 

≪抱えていた課題≫

そうと決まれば動かずにはいられないのが甲谷。(笑)

 

まずは各店舗を自分の足でまわることにしました。

 

というのも、自分の目で現場の様子を見て、美容師さんたちとヒアリングをし、抱えている問題や現状を知ったうえで、決定的な課題をみつけたかったという想いがあります。

 

 

その結果、和楽グループの取り組みや企業風土に触れ、いかに素晴らしいものをもっているか、現場の皆さんがどんな努力をしているかについて理解できたと同時に、やはり、それを外に伝える「発信力とツール」が必要不可欠だと感じました。

 

元々発信できない人や発信できるものがない企業・お店も多く存在する中で、和楽グループは発信できる内容もあり、発信できる人もいたからです。

 

 

この課題を解決するためにも、講演では今一度、情報を外に発信することの大切さをテーマにお話しさせていただくことにしました。

 

 

 

≪ブランディングって?≫

講演当日は美容室、ブライダル、専門学校など美容部門6店舗のスタッフの方々に集まっていただき、和楽グループ代表取締役の林様を交えて、ディスカッション形式で講演をさせていただきました。

 

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写真右:甲谷 写真左:林様

 

 

序盤は「本質の伝え方」について、その後に事例を交えながら情報発信の大切さをお話ししました。

 

このブログを読んでくださった皆さまも、既にお店や企業、その商品やサービスなどの魅力を世の中の人に伝えることの重要性はよく理解していると思います。

 

 

ではどのようにしてその魅力を伝えていますか?

 

 

その方法こそが「ブランディング」だと考えます。

 

 

___そもそも“ブランド”とは何でしょう?

 

テレビCMで毎日のように目にする大手企業の化粧品?

 

外国製の高級な車や時計やバッグ?

 

日本製の電化製品?

 

広告やPRなどの宣伝活動によって過剰に露出された商品・サービス…?

 

 

 

いいえ。

 

“ブランド”とは、お店や企業がもつビジョン・魂・理念など、世の中に伝えたい

「想い」です。

 

その「想い」によって創られた商品やサービスが世の中に存在するべき本質的な理由となります。

 

 

では、ブランディングとは何でしょう?

 

それは、「ブランド(=想い)」をカタチにすること。

 

想いによって創られた商品やサービスなどを発信し、人々に届けることです。

 

創り手(企業・お店)の「想い」をその商品・サービスを通して感じたとき、初めて人はその想いに共感します。

 

 

 

≪事例のご紹介≫

ここで、1つの事例を紹介します。

 

和楽グループと同じ富山県の、とある美容室のお話しです。(仮にA美容室とします)

 

富山県の中でも人口が少ない小さな町に店舗を構えるA美容室。

 

当時の現状は、町の人口の少なさに加え客層は高齢者が多く、オープン1年目のお店ということで認知度が低い(より多くの人に知ってもらう必要がある)ということでした。

 

 

この悩みを解決するための課題は…

 

1. 新規のお客様を獲得すること

2. 既存のお客様へのアプローチ

 

 

この2つの課題を解決するためには、A美容室の魅力を効率よく多くの人に伝える必要があります。

 

そこで「BEAUTY HAIR」と「タップリ」を利用したブログの発信を提案しました。

 

「BEAUTY HAIR」ではまだA美容室と接点のない、新規のお客様にA美容室を知っていただくために。

 

「タップリ」では既存のお客様にもっとA美容室のファンになっていただくために。

 

 

とはいえ…、

ほとんどの人は「今日からブログを書くぞ!」と意気込んでも、そう簡単に書けるものではありません。

 

そこでテーマを絞り、それに沿った内容のブログを書く!というルールを作りました。

 

 

テーマとなるものこそ、A美容室が世の中に伝えたい想いです。

 

1. 子供への想い

2. 地域への想い

 

 

そしてこの想いに対する将来のビジョン

 

1. 子供に喜ばれるお店にしたい

2. 地域密着型のお店にしたい

 

このようにテーマを絞った後は、これに沿ってブログを書くことを続けるのみです!

 

店内に飾られている店長自らが作った子供向けのオブジェを紹介してみたり…

 

子供向けのイラストを描いてみたり…

 

地元の飲食店を訪れた様子や地元の魅力的なスポットを紹介したり…

 

 

そしてこれを繰り返すうちに段々とブログの閲覧数が増えていることに気づき、

 

そこからはより一層伝えること、書くことが楽しくなっていったそうです。

 

 

その結果…

 

「ブログみました!」と3時間かけて県外から訪れてくれるお客様ができた。

 

「子供の似顔絵を描いてください!」と訪れてくれる地元のお客様ができた。

 

 

そう、

A美容院は「地域や親子達と共存する美容室」というポジションをしっかりと確立したのです。

 

 

一見、美容室とは何の関係もないような内容でも、A美容室の「想い」が人々に届き、評価された結果、「新規のお客様の来店」および「お店のファンの獲得」という成果に繋がりました。

 

成果

 

 

≪講演を通して伝えたかったこと≫

和楽グループは美容室だけでなく、エステサロン、ネイルサロン、それぞれの専門学校、ブライダルの貸衣装、プロデュース部門など、同じ美容というジャンルでもそれぞれ発信する内容が異なります。

 

例えば専門学校では行っている活動、ブライダル部門では他のプロデュース・貸衣装会社と何が違うのかという点について発信していく必要があります。

 

こちらについては各方面から様々なご意見をいただき、大変勉強にもなりました。

 

 

先ほどのA美容室の事例を詳しく、かみ砕いてお話しすることで、和楽グループの皆さんに伝えたかったこと。

 

 

それは

「発信することを恐れないでください」

ということです。

 

 

書くことを難しいと考えずに、自分たちの個性や感性をありのままに発信すれば良い。

 

BEAUTY HAIRやタップリはそれができる場所です。

 

 

A美容室の事例のように発信したことで新しいブランドが生まれるかどうかは正直、やってみないと結果はわからない部分でもあります。

 

しかし、まずは和楽グループを知ってもらわなくては何も始まりません。

 

この講演を通して書くことの大切さ、伝えることの意味を少しでも伝えることができたなら幸いです。

 

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今後の展望

今後は和楽グループ全体のウェブ全般のサポートはもちろんですが、今後「新しい美容室のスタイル」を構築していくにあたって、例えば美容師の獲得といった面、学生に対しての教育の面においても新しい概念を取り込んでいくことが非常に重要だと感じます。

 

 

美容業界のトップランナーである和楽グループがいかに富山県を代表して、美容業界について発信してくれるか大変期待しております。

 

 

と同時に、現在計画していること、提案していることをどのように組み立てていくか…など、グループの戦略の部分でもしっかりとサポートをさせていただきたいと思います。

 

 

今は残念なことに、「ハードワーク」などマイナスなイメージが強い美容師という仕事ですが、もう一度美容師の凄さ、素晴らしさを伝え、その世界観をつくっていくことが業界の価値を変える最初の一歩になります。

 

それによって業界で働く人たちが増えれば、富山の美容室に還元できますし、結果として富山で生きる人たちにも還元することに繋がります。

 

更には地元に戻りたいと思っている美容師さんなどにも裾値が広がります。

 

そしてそれが富山で実現できれば、必ず日本全国に広がります。

 

 

そういった日本の美容業界に新たに風穴をあけるような競争力のある県をつくっていくことが、我々にとってもテーマになっているような気がします。

 

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出典元:和楽グループ

 

 

最後に

講演中、地方こそIT革命を起こさなければいけない。というキーワードに対して特に若い世代のスタッフの反応が良かったのが印象的でした。

 

日常的にFacebookやInstagramなどを使って「自分自身」を発信することに慣れている若い世代の人たちは、“自分たちが情報発信者の立場になる価値がある“ということに対して吸収力、理解度が高いように感じました。

 

逆に上の世代…経営者・責任者の立場の人たちの方がウェブを無意識にブロックしているという状況も少なからずあるような気もします。

 

 

しかし、これからは若い世代の人たちがどんどんそういった世界観に触れ、吸収し、お互いに協力体制の元、お店や企業がしっかり「情報発信をしていく」という文化を地方こそつくっていかなければなりません。

 

結果、これが地方の底上げにもなります。

 

 

このように、情報発信をしていく企業を増やしていくことが我々のテーマであり、【地方創生】の実現に向けて取り組むべきことの一つだと感じています。

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__次回は本日の延長線!

「ブランディングと求人」についてご紹介します!

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この記事を書いた人

staff 代表取締役:甲谷雄一
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